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2024/07/07 21:52 |
鮮やかに咲く恋の花(レオセリ/QMA)
【柔らかに咲く恋の花】の続き。


セリオスに想いを伝えたレオン。
セリオスの反応は・・・?


レオン視点。






++++++++++


抱きしめた、オレよりもちょっと細い身体

オレを見つめる、涙に濡れた瞳

全部が、愛しいと思った




鮮やかに咲く恋の




「嘘、だろう…?」
セリオスは、信じられないって顔をしてる。
「こんな時に嘘なんかつかねーよ」
「いや、だってお前は…ルキアに…告白されていたじゃないかっ」

やっぱり、ルキア達が言ってた通りだ。
セリオスは、オレが告白されてるって思ったんだ。
「あれは、誤解なんだよ!オレは告白なんかされてない!」
「え…?じゃあ、あれは…何だったんだ…?」
「アレは、えーと…」

『お前の話だよ』なんて、言えねーよな。

「あー…別の話をしてたんだよ」
「別の話…?でも、お前達はいつも一緒にいるじゃないか」
「それは、オレとルキアが落ちこぼれ仲間だってだけだろ?
 だいたい、いつも一緒にいるから好きってことになるとさ、
 セリオスはアロエかカイルが好きってことになるじゃん」

あまり愛想が良くないセリオスも、アロエとカイルを相手にしてる時は、
結構柔らかい表情をすることが多い。

「それは…」

アロエはセリオスに懐いてるし、カイルとは元々性格が合うみたいだったからな 。
あー、そうか。カイルと喋ってるセリオス見て、
たまになんかモヤモヤしたのは、オレがセリオスのこと好きだったからなんだな ぁ…

「特にカイルなんかとはさ、すげー仲いいじゃん。オレ、すっげー妬いたんだけど」
「カイルはそんなんじゃない」
「オレもだって。ルキアはそんなんじゃねーよ」
「そう…なのか?」
「そうだって。オレが好きなのは、おまえ。でなきゃ、男相手にキスなんかしねーよ、オレは」
「っ……////」

オレがそう言うと、セリオスの顔がさっと赤くなった。

「セリオスは?」
「え………」
「セリオスは、オレのこと好きって言ってくんねーの?」
「なっ……!?」
「だって、オレは今お前に告白したんだぜ?返事、してくれよ」
まぁ、セリオスの気持ちは、分かってるけど。
でもやっぱり、セリオスの口から聞きたいんだよな。

「う………」

顔を赤くしたまま、セリオスは気まずそうに目を逸らしてる。

うわー…こんな表情初めて見た。

オレが見たことある表情と言えば、 普段の自信満々な笑みとか、
オレに勉強教えてくれてる時の呆れた表情とか… 後は、最近よく見た、泣きそうな顔くらいだ。

「…………」
「なぁ、セリオス?」
顔を覗き込むと、セリオスは困ったような顔をしていた。

しばらくそうしていると、セリオスが小さな声を出した。

「……っ………き、だ…」

「ん?」
「……………」
「セリオス?」
聞こえない、とオレが言うとセリオスは泣きそうな、
怒っているような…なんつーか、すげー…可愛い顔でオレを見た。
「っ……僕もっ!……レオンが…好き…だ…」
最後の方はやっぱり声が小さかったけど、オレにはしっかりと聞こえた。

「………こ…これでいいだろ……っ」

言った後、セリオスの顔はさっきより増して赤い。

やばい、これは…

「セリオス、お前、反則だろ…」
「な、何が……っんん!?」

なんか、セリオスがすっげー可愛くて。
オレは思わずセリオスを抱き寄せて、キスをした。

「ん…」
「っ……んん………うっ!?」

舌を入れると、驚いたように身体が跳ねる。
慣れてねーんだろーなー…まぁ、オレもそこまで経験豊富じゃねーけどさ。

「はっ……急に、何するんだ……」

唇をはなすと、セリオスが涙目で睨んできた。

「だってさ、セリオス…お前、可愛すぎ」
「は…?僕が、可愛いだって…?」
「あぁ、なんか今までは可愛いとは思ったことなかったんだけど……
    恋人…に、なったからかな。セリオスがすっげー可愛い」

オレが笑いかけると、セリオスが「目がおかしくなったんじゃないのか…?」
なんて可愛くないことを言ったから



もう1度その唇を塞いでやった。
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2009/07/01 20:32 | Comments(0) | QMA(レオン×セリオス)

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