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2024/07/07 23:20 |
流れる涙は恋の証(レオセリ/QMA)
【恋と呼ぶには曖昧な】の、続き。
セリオス視点。
2ヶ月ぶりくらいにアップだー。
しかし、毎日地道に携帯で打ってたんですよ。

セリオス愛しいやつだ…!
だいぶ、乙女になってしまったけども←



――好きなんだって言ってるじゃないっ!――


ルキアあの言葉を聞いた時


僕の中で 何かが壊れた

 

流れる涙は恋の

 

さっきの、アレは……何だ??
誰もいない廊下を走りながら、僕はさっきまでのことを考えていた。


前に、僕はレオンを突き飛ばしてしまった。
それ以来、何となく気まずくて視線を合わすことができない。
それでも、放課後になればレオンの勉強をみていた。


今日も、そのはずだった。
僕がフランシス先生に用事があったからレオンには教室で待つように言っていた。
用事が終わって戻ってみると、教室からはルキアやシャロンの声も聞こえていた。

何故、あいつらがいるのか…僕はその時は大して気にしていなかった。
あの2人がレオンと一緒にいることは、よくあることだったから。


教室に近付くにつれて、何か揉めているような声がしてきた。
だがそれも、レオンとルキアにとってはいつものことだ…。
僕は何故だか少しムカつく気持ちに気付かないフリをして、教室の扉をあけた。


そうしたら


『好きなんだって言ってるじゃないっ!』


ルキアが、レオンに向かってそう言っているところだった。

僕は最初、何が起こったのか分からなかった。
けど……
すぐに、理解した。

――ルキアが、レオンに告白…した――

そして意味を理解すると、僕は何だかひどく、混乱した。
けどそれと同時に、頭の中がすぅっと、冷えた気がした。

後は、自分でも何を言ったのか覚えていない。
ルキアやシャロンが何か言っているようだったが…僕の耳には入ってこなかった。
とにかくあの場所にはいたくなくて……僕は、逃げた。


「……逃げた?どうして、僕は………」


そうだ、何故僕は『逃げた』んだ…?
ルキアがレオンに告白したところを見てしまったからといって…
いつもの僕なら、適当に流せたはずなのに。
教室を出て廊下の角を曲がった瞬間には、僕は駆け出していた。
一刻も早く、あそこから遠ざかりたくて。
「どうか、してる…」
レオンのことになると、僕はいつも―――

ふと、先の光景がフラッシュバックした。

「……レオンは、どう…返事をするつもりなんだろうか……」

そう呟いた瞬間に、何かが溢れた。
胸が苦しい……これは…この感情は――――

 

「おっと…!」
「え……っ!?」
曲がり角に差し掛かったところで、ドン、と誰かにぶつかる。
危うく後ろに倒れてしまいそうになったところを、抱きとめられた。
「全く、廊下を走るのは関心できないな?セリオス」
その声に顔を上げると、つい先程まで会っていたフランシス先生の顔があった。
「……すみません…」
「おや…何か悲しいことでもあったのか?」
僕を立たせながら、先生は僕の顔を覗き込んでそう言った。
「はい……?」
「君にしては、珍しい顔をしてる」
「……」

今の僕は、そんなにひどい顔をしているのだろうか…

「私で良ければ話を聞こうか?」
「…いえ…大丈夫です」
「ふむ…大丈夫ではなさそうだけどな?」
「………」
確かに、大丈夫とは言えないが…
「僕にも、よく分からない…」
「うん…?」
「……いえ、やっぱり何でもありません」
こんなこと、人に相談するようなことじゃない。
「まぁ、私も無理には聞かないさ」
そう言って、先生は僕から顔を離す。
そして、「おや…?」と声をあげた。
「どうかしましたか?」
「いや、向こうからレオンが走ってきているんだ。
君を呼んでいるようだが…」

レオンが、僕を追ってきている…?


『セリオス!!』


「っ………失礼します!!」

レオンの声が聞こえた瞬間に、僕は先生を押しのけて走った。

「あ、こらセリオス!」


先生が廊下を走るなと言う声が聞こえたが、構っていられなかった。


今は、レオンと話したくない…
話せば、きっと僕はルキアとのことを聞いてしまう。
告白に、どう返事をしたのかを……

けど、僕は聞きたくない


―――ルキアと付き合うことになったんだ―――


「ッ……嫌だ…」


僕は


僕は、レオンが

 


―――好きなんだ―――
 

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2009/01/27 10:28 | Comments(0) | QMA(レオン×セリオス)

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